セバンスチャン・シャブリソ作、『新車の中の女』
わたしのなかでは、パトリシア・ハイスミスと並んで衝撃を感じた作家のひとり、、

以前の衝撃が忘れられなくて新訳を買いました、、、
あのセンセーショナルな感覚はまだ塗り替えられていないはず、、、


と思いつつ読んだが、若干古い小道具たち、
ライプライター、ジッポのライター、パンタロンスーツ、、、メロン、ブラウン管のテレビ、
なんだか、冷蔵庫も古そう、、、

でも、ヒロインが罠にはまっていく感覚は同じでした、、、
新訳の『新車の中の女』

ヒロインは罠に陥り、パリからマルセイユへと新車サンダーバードで
逃避行、、、国道7号線を、南へ向かいます、、、
このルートは今回の私の旅と同じではないかしら、、、

フォンテンヌブローで食事をして、サンス、ジョワニー、シャロン、ローヌ川を渡って、リヨンへ



私はTGVを使って列車の旅、、、

ローヌ川とソーヌ川にはさまれたリヨンは
ローマ時代から豊かな水の恵みを受けて栄えた街です、、、
中世では絹の街、、、と言われ、商業都市として発展をとげます、、、

近代ではフランス映画発祥の街として有名、
そのため、映画博物館、繊維博物館などが、、、



ケーブルカーでフルヴィエールの丘に登ると、
リヨンの街が一望できます、、、



一際高くそびえるのはノートルダム・フルヴィエール・バジリカ聖堂





リヨン美術館には、ローマ時代の彫刻から、近代の絵画まで、そろって、
数多くロダンの作品が展示でされています、、、

この美術館はビュッフェの壁画のあるカフェで有名、、、





旧市街の石畳の路地を歩いていると、中世に迷い込んだような錯覚に陥り~~

リヨンは食の街、ポール・ボキューズを産んだ街としても有名、、、
ポール・ボキューズのレストランはいたるところに、、、
今ではホール・ボキューズというマルシェまでできました~









旧市街と新市街に分かれていますが、
意外にコンパクトで一日でまわれます、、、、

新市街も素敵♪





リヨンを起点に鉄道はあらゆるところへ網の目のように延びていて、
列車案内の、電飾の文字は

旅愁を誘います、、、









メッツ、アヌシー、グルノーブル、ロアンヌ、ル・ハーヴ、モンペリエ、

『新車の中の女』のヒロインは、
ひたすらマルセイユを目指します、、、
彼女はマルセイユに行ったことがなかったのです、、
その海の青さを、、、
太陽のきらめきを、
見たことがなかったのでした、、、

一方、私たちは、翌日、アヌシーへと向かいます、、、、


帰国したら、一気に秋でした、、、